2005年09月01日

話題の映画を見てきました。

昨日は水曜日、レディースデイだったので、ゼミの人たちと3人で映画を見てきました。

見たのは、『ヒトラー〜最期の12日間〜』

数あるヒトラー映画を今までまったく見たことのない私にとって、さらにユダヤ人のホロコースト映画なら何本か見たことのあるもののヒトラーを意識して観たことのない私にとって、この映画をヒトラーを観る最初の作品とすることは、一般常識からすると若干外れた「ヒトラー感」を植え付けることになったかもしれないと思います。

ここに描き出されてるのは、首尾一貫した発言を既に失い、年老いた人が持つ病気を抱えた虚言癖の老体です。
それでも言葉の激しさや発音の仕方には、人々を狂信させた人間の面影が残っています。

ヒトラーが立ち向かっているのは、いかにして負けるか、そしていかにして自分の最期を迎えるか。
これは人間である誰しもが直面するであろう問題です。
そういった意味で、ヒトラーの人間的側面にのみスポットライトを当てた作品と評されているのかもしれません。

国民の絶大なる支持を得て総統になったヒトラーにとって、「国民のための国家を建設する」ことが最終目標であったと思うのですが、映画の中で敗北を前にしたヒトラーは、「弱い者=国民は滅びればいい」、と繰り返します。
部下たちが、「女子どもや年寄りはどうするのだ」、「国民が無駄に死んでいる」と訴えても、まったく耳を貸さない。

国民あっての国家であるのに、いつの間にか国民は背後に捨て去られ、夢の国家構想のみが一人歩きしている。
国と国民の乖離はあるべきでないけれど、気をつけていないといつの間にか起こってしまうのかもしれません。
今の日本にはある意味、タイムリーな作品ではないかと思います。

家に帰って日経の夕刊を見ると、小泉総裁がナチ式敬礼のような格好をしている写真が一面に載っていたので、びっくりしました。

原題はDER UNTERGANG=破滅・陥落だそうです。
邦題では、ヒトラーが自殺したところでクライマックスのように思ってしまって、集中力が切れてしまうので、原題のままの方がよかったように思いました。


さてさて、この映画が素敵なのは最後のシーンです。

ヒトラーとその部下たちの最期の一番近くにいた若い女性と、街中で戦火に追われ人々が死んでいくのを目にし、家族を失った男の子が、二人で自転車に乗って夕日を浴びながら、ベルリンから脱出する。

このシーンで救われた気がしました。

今までの戦争映画では味わったことのない観後感でした。

見に行って損はない映画だと思います。

配給がGAGAだったので、そのうちUSENのブロードバンド放送で放映するかもしれませんねー。

株式会社有線ブロードネットワークス

posted by ウズマキ at 14:11| 京都 ☀| Comment(8) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
話題の映画といえば。うちの家族だけでね。
劇場公開の仮面ライダー響鬼のエキストラで。
お兄ちゃんが出ております。
Posted by みっぽん at 2005年09月02日 20:09
あ、その映画・・・この間噂だけは聞いた!
それも臨床心理士の先生から(笑)

最近はたまに先生に会いに行ってて、そこで結構雑談もしてるのですが、そこで薦められたよ。


・・・ちなみに業務上会いに行ってるだけなので。
とは言いつつも、仕事の愚痴を聞いてもらったりもしてる(笑)
Posted by あだち at 2005年09月02日 23:32
みっぽんさま、コメントありがとー。

というか。
映画にお兄さんが出演?!

そりゃビックニュースじゃん。
それは偶然?それともお仕事?

こうなりゃ、響鬼見に行かなきゃー、って。
お兄さんの顔分からないや。。。
Posted by ウズマキ at 2005年09月04日 00:48
あだちさま、コメントありがとー。

噂ってどんな噂なんだろ。
あの映画いいよー、って感じかな。
臨床心理士の先生はどういう感想を持ったのかも気になるなー。

業務で臨床心理士の先生に会いに行くことなんてあるんだねー。
あんまり深く聞いたら企業秘密に触れちゃいそうで聞かないけど、臨床心理が企業経営にかかわることがあるなんて思ってもみなかったので、びっくりです。

時間があったら是非ヒトラー見に行ってみてね。
過去を振り返るため、日本の将来を考えるためにも、観るべき映画だと思います。

でも、東京はもう公開終わってるかも・・・?
Posted by ウズマキ at 2005年09月04日 00:58
響鬼の映画の撮影が京都だったんで。(映画村だったかと)
仕事ではなく。純然たるエキストラ(純然たるエキストラの方はむしろ仕事だろう・・・)
ファンサービス?っぽいのかしら?
弟は明日見に行くらしいです。
発見できなくてもエンドロール見ればいいのさ!!
ちなみに兄よりも先に弟が仮面ライダー555(ファイズ)でエキストラデビューしてるのですよ。
これは公募で。エキストラに当選!ってな感じででして。
わざわざ埼玉まで行ってました。
私もそろそろ銀幕デビューしなくちゃですかね?フフフ。
ママンも見に行くらしいです。レデースデーに。
Posted by みっぽん at 2005年09月04日 16:49
TBありがとうございます。
ブルーノ・ガンツの演技は素晴らしかったです。
一人でも多くの人に観てもらいたい作品です。
Posted by まーく・だーしー at 2005年09月05日 19:59
みっぽんさま。コメントありがとう。

すごいね、兄弟とも映画(テレビ?)の出演経験があるなんて!
そのうち、みっぽんさまをテレビで見る日がやって来るかも?

ところで、みっぽんさまは『響鬼』見に行かないんですかい?
Posted by ウズマキ at 2005年09月06日 23:41
まーく・だーしーさま、コメントありがとうございます。

ブルーノ・ガンツの演技は、演技じゃないみたいでしたね。
ヒトラー本人が乗り移っているかのように錯覚してしまうほどでした。

京都では上映がもうすぐ終わってしまうんです。
他の映画館もそろそろ終わりかな〜。
終わってしまう前にみなさん是非映画館に足を運んでください!
Posted by ウズマキ at 2005年09月07日 01:53
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●「ヒトラー 〜最期の12日間」観ました
Excerpt: 最初に彼・ヒトラーが登場した時から私はコノ映画にシッカリと入り込んでしまいました。 写真などでは彼の顔を見たことは有りますがこれ程までにそっくりだとは思いませんでした。思わず「はっ」と息を飲み込んだほ..
Weblog: kuzira☆くじらの読書と映画鑑賞と普通の日々
Tracked: 2005-09-03 02:25

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Excerpt: ヒトラー ??最期の12日間?? (2004) 監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演 ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ラーラ 《公開時コピー》 彼の敵は世界 全てを目撃した..
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Tracked: 2005-09-04 21:21
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